そのMEO会社は大丈夫?営業を受けたときに確認すべきポイント8選

営業でチェックすべきポイント

Googleマップでお店を探す人が増え、MEO対策の需要が急増したことによって電話営業や飛込み営業など、MEOの営業がたくさん来るようになった、と感じているオーナーも多いのではないでしょうか。

「MEO業者から営業がたくさん来るけど、本当に効果があるの?」
「たくさんの会社があるけど、結局どこを選んだらいいの?」
「この会社信頼できる?」

ここでは、MEO会社から営業を受けたときにチェックするポイントと選び方をご紹介します。
この記事を読んで、確認すべきポイントを把握して、最善の選択ができるようになりましょう!

サービスを見極める上でのMEOの基礎

まず初めに、MEOの営業を受ける前に「MEOがとはなんなのか」についてある程度でいいので理解しておくようにしましょう。

MEOとは、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略称で、GoogleマップやGoogle検索で「ラーメン 渋谷」など「ジャンル+地域名」で検索されたときに自社のビジネス情報が上位表示されるよう、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)を最適化することをいいます。

GoogleビジネスプロフィールとはGoogleが無料で提供しているビジネス情報が掲載できるツールです。ビジネスの詳しい情報を登録・変更したり、投稿された口コミに返信したり、写真を掲載したりなど、さまざまな集客に関する機能を使うことができますが、管理するためにはGoogleにお店のオーナーと認証してもらう必要があります。その認証作業のことをオーナー確認と呼びます。

ビジネスプロフィール

お店側が情報の登録を行わなくてもユーザーが情報を提供して登録されていたり、GoogleがWeb上の情報からお店を自動生成していることもあります。

表示順位はGoogleのアルゴリズムに基づいて決められています。アルゴリズムにはさまざまな要素が関連していますが、その中でも下記3つの要素が大きく影響しています。

・関連性    →検索した語句とお店に関連性があるか
・距離     →検索した地区からお店までどのくらいの距離があるか
・視認性の高さ →お店がどれくらいの知名度があるか

参考:Googleビジネスプロフィールヘルプ

これらの要素を充実させ、検索結果で上位表示させるために行う施策を「MEO対策」と言い、設定や対策を代行するサービスを提供しているのがMEO業者です。

MEOについて知識が乏しいまま営業を受けてしまうと話をすべて鵜呑みにしてしまう可能性もあるため、ここで説明した内容は最低限理解しておくようにしましょう。

こんな会社とは契約しちゃダメ!NGサービスの特徴

MEO会社を選ぶチェックポイントをご紹介する前に、MEO会社の中にはGoogleが公表しているルールに反した対策をしている悪徳な業者がいるということを念頭においておきましょう。

ここでご紹介するサービスが含まれているサービスはルールに違反していたり、不透明なサービスをしている可能性が高く、最悪の場合アカウントが凍結されてしまったり、不当に料金を取られてしまう可能性があるので注意しましょう。

Googleのポリシーに違反している

代表的でよく見られる違反例として、ビジネス名にキーワードを入れ込むというものがあります。
MEO対策は早くて数か月くらいで効果が出てくることが多いサービスですが、数年前にビジネス名(屋号)にキーワードを入れると一気に順位が上昇する時代があり、現在はGoogleのガイドラインで禁止されていますが、今も一部の業種ではまだその方法で効果が出る場合があり、ルール違反をしてでも効果を出すことを重要視している業者はビジネス名にキーワードを入れることがあります。

ただしそれは違反行為で、繰り返し違反するとGoogleビジネスプロフィールが停止され、ページ自体が削除・復元不可となることがありますので絶対にやめたほうがいい対策です。

クチコミを代行するサービス

Googleは、来店履歴のない虚偽の口コミを固く禁じています。
クチコミを代行する会社は、Googleアカウントをたくさん作成して来店せずに口コミを書いているケースがほとんどです。もし書き込まれたとしても、Googleからそのクチコミは削除される可能性が高く、でほぼ効果をなしません。

さらに最近はGoogleの審査の精度が高くなってきており、あやしいアカウントからのクチコミが多い場合は逆にビジネスの評価が下がる可能性さえあります。Googleのガイドラインに違反してまでリスクを負う必要はありません。

対策内容を全く開示してくれない

 

一口にMEO対策と言っても、会社によってサービス内容は少しずつ異なります。
各会社ごとでどのような施策を行っているのかを確認しましょう。

MEO対策において必要な項目な中には、特にクライアントが直接確認しづらい「外部施策」があります。

「やっている」と言いつつ、詳しい内容を開示してくれなかったり、「そこはノウハウなので教えられません」という会社は、実はあまり対策していなかったというケースがありますので注意が必要です。

特に外部対策はウェブサイトにビジネス情報を掲載することがほとんどなのですが、解約後にウェブ上に古い情報が残り続けて管理できなくなってしまったり、あやしいサイトに掲載されないためにも情報を開示してもらいましょう。

「半額にします」など料金を大幅に値下げする

提案を受けたあと、半額以下まで大幅に値下げをするところは、元の料金よりも高く提示し、値下げすることで契約を急かしている可能性が高いです。営業の交渉術の一つではありますが、大幅の値下げをする会社は値段に見合う対策内容を行っておらず、信頼できない可能性が高いです。

Googleを名乗る

「Google」や「グーグルパートナー」を名乗る営業電話がかかってくることがありますが、Google社から直接MEOの営業の電話がかかってくることは絶対にありません。
Googleパートナーは「Google公式の代理店」と名乗ることがありますが、GoogleパートナーとはGoogle広告(リスティング広告)に関連する名称なので、MEOとは無関係です。
特に、名刺の会社名にGoogleパートナーしか書いていない場合は悪徳業者の可能性が高いので注意をしましょう。肩書ではなく、どのくらい知識を持っている人なのか、どんなサービス内容なのかをしっかりと確認しましょう。

契約期間が長い

月額費用がどんなに安くても、契約期間が2年、5年など異様に長い場合は注意が必要です。大半のMEOサービスの契約期間は半年~1年です。店舗やビジネスにもよりますが、半年から1年くらい対策すれば効果は見えてきます。契約期間内で結果を出し、満足していただける自信があるからこそ1年という期間で提供しているのです。
契約期間が長い場合は結果が出なくてもやめられないように長くしている可能性があります。

悪徳なMEO業者に依頼するとどうなる?

もし悪徳な業者に依頼をしても上位表示されて成果が出ていればよいのかもしれません。ですがそれ以上にデメリットが大きいためおすすめできません。

では説明したような悪質な業者に依頼をしたらどのような影響があるのでしょうか?

アカウントの停止やペナルティを受ける可能性がある

Googleのポリシー違反となるMEO対策を行うと、ペナルティを受けて上位で表示されなくなってしまったり、Googleビジネスプロフィールのアカウントが停止してしまい、ビジネス情報が非公開となって検索結果に表示されなくなってしまう可能性があります。

最悪の場合Googleアカウント自体が停止、凍結してしまい、GメールやGoogleドライブなどのGoogleサービスが使えなくなってしまう可能性もあります。

もちろんペナルティを解除できることもあるものの、時間がかかりそもそも復旧できない場合もあるため注意しましょう。

効果が出ないのにコストがかさむ可能性がある

そもそも適切な対策を行わないと効果は現れません。

業者に依頼して対策をしているつもりでも、実際に対策されていなけけば効果が出ずにコストだけがかさんでしまう可能性もあります。

お店の実際の口コミに悪影響を及ぼす可能性がある

ポリシー違反の対策をしている場合、Googleマップの口コミだけではなく、実際の人伝いの口コミやお店の評価に影響を及ぼす可能性もあります。

Googleのポリシー違反に認定されなくても、店舗情報が他のお店と明らかに異なっていたり不自然な口コミがたくさん投稿されていると、自作自演の口コミしてると噂が立ったり、口コミにお金払ってると噂が立つなど実際の店舗運営にも影響を及ぼすこともあります。

一度リアルで悪い口コミが立ってしまうと、そのイメージを払拭するのに相応の時間がかかるため注意が必要です。

MEO会社から営業が来た時にチェックするポイント

前項を踏まえたうえでどのようなポイントでMEO会社を選ぶべきかご紹介します。

成果報酬か固定料金か

MEO対策サービスには、成果報酬型と固定型の2種類があります。

成果報酬
対策するキーワードで検索したときに上位3位以内に入った日数×日額単で利用料金が決まる仕組み

 

固定報酬

キーワードの順位などに関わらず毎月決まった利用料金が発生する仕組み

メリット デメリット
成果報酬 ・成果がでなければ費用が発生しない ・成果が出た場合は固定報酬より費用が高くなりやすい

・効果測定がわかりづらい場合がある

固定報酬 ・料金が決まっているので予算を確保しやすい

・費用体系がシンプルなので他業者と比較しやすい

・成果が出なくても報酬を支払う必要がある

この2つで気を付けるべきなのは成果報酬型です。成果報酬は上位表示がすぐにされなければ0円から始められるので料金面でははじめやすい料金体系ですが、悪質なMEO会社の多くは成果報酬型をとっています。
成果報酬であっても、対策内容を開示していたり、キーワードの要望をある程度聞いてくれるところであれば安心できますが、そもそも、GoogleマップエンジンはGoogleマップエンジンはログインしているアカウントの情報や、デバイス、Webサイトの閲覧状況、位置情報などを加味したパーソナライズド検索が特化しているため、誰にでも等しく同じ順位で上位表示をさせることはできないため、効果が曖昧です。

例えば、渋谷で「渋谷 カフェ」と検索した場合と横浜から「渋谷 カフェ」と検索した場合は、検索結果が異なる可能性が高いです。

また、同じ「渋谷 カフェ」で検索したとしてもデバイスがスマホかPCかでも検索結果が異なる可能性が高くなります。

検索時に利用するアカウントでも表示結果が異なるため、同じ場所で同じワードで検索したとしても隣の人と同じ表示結果になるわけではありません。

なお、Googleの機能の「シークレットモード」を利用するとパーソナルな情報が排除された検索結果が表示されますが、シークレットモードを利用しても位置情報は反映されます。

成果報酬の場合はどのパソコンで、どこから検索したときの結果が課金対象になっているかを確かめるようにしましょう。

対策内容を開示してくれるか

MEO対策には様々な対策項目があります。下記の情報を開示してくれる会社にしましょう。

・どこで

・何を

・どのように

・どの頻度で行うか

そもそもGoogleビジネスプロフィールはGoogleが無料で提供しているサービスで、管理権限があれば誰でも操作できるようなものなので、MEO対策には企業秘密にするほどの情報はありません。

外部対策に関しては情報を公開していない会社も多いですが、オーナーが把握していないところで情報を発信されているのは不安ですし、万が一サービスを解約した場合、管理できなくなってしまう可能性がありますので注意が必要です。

対策内容をいつ、どのように公開してくれるのかを事前に確認しておくと安心です。

自分のお店の状態を把握し課題を明確にしてくれるか

Googleビジネスプロフィールは認知拡大や集客に有効ですが、webの集客すべてがGoogleビジネスプロフィールで完結するわけではありません。

Googleビジネスプロフィールじはあくまで集客導線の一部であり、他の予約サイトやポータルサイトなども関わって来店につながるとこが多いので、Googleビジネスプロフィールについてはもちろんですが、Googleビジネスプロフィール以外のサイトやサービスも把握し、全体を通して改善方法を明確に提示してくれるところは、料金を払っていく会社として信頼できます。

内部対策と外部対策どちらも行っているか

MEOには内部対策と外部対策があります。簡単に言うと内部対策はGoogleビジネスプロフィールの中の対策、外部対策はGoogleビジネスプロフィール以外のWebサイトなどの対策です。数年前までは内部対策のみでも効果を出すことは可能でしたが、最近は競争も激化しており、内部対策だけでは効果は出しにくくなってきています。内部対策も外部対策も偏りなくサービスに含まれている会社のほうが効果は出やすいと言えるでしょう。

正解の対策より、やってはいけない対策を理解しているか

「これをやったほうがいい」「これはやるべき」というのは営業マンの話の中でよく出てくると思いますが、逆に何をやってはいけないかということを細かく答えられる会社は、しっかりMEOに対して日々検証や調査を行っている証拠ですので安心です。

サポート体制はあるのか

サポートを求めていない場合は気にしなくても問題ありませんが、サポートがサービスに含まれている場合は、具体的にどのようなサポートを受けられるのかについて下記の項目を確認しましょう。

・サポート受付時間
・サポート内容
・連絡手段(電話/メール/訪問)

・サポートの回数・頻度     ※上限がある場合があります。
・サポート担当者

測定ツールがあるか

ツール

エクセルや独自のレポートで出す会社もありますが、独自の計測ツールで店舗のタイミングで自由に効果を確認できるかも大事なポイントです。対策の質とは直接結びつく項目ではありませんが、ツールを利用していない会社は分析できる項目や閲覧できるデータ量が少ない可能性があります。

実績はあるのか

営業してきた業者がどれくらいMEO対策をしてきたのか、期間や実績の数を確認するようにしましょう。

実績の数だけではなく、具体的な成果や得意とする業種も確認することをおすすめします。

例えば、大都市で上位表示をした実績があるのと、地方の小さな市町で上位表示した実績では難易度が異なり、飲食店と美容院では対策のポイントも異なります。

できるだけ自分と同じ業種で同規模、もしくはそれ以上の都市で実績があると安心できるポイントになります。実際に業者が対策をしている店舗がわかる場合はGoogleビジネスプロフィールの情報は充実しているか、違反行為はないかなど確認するようにしましょう。

契約を決めるときに注意すべきこと

続いてサービス内容は合格!となり、契約の段階になったときに注意する項目についてご紹介します。

契約期間と更新について

先ほどもご紹介しましたが、契約期間は半年から1年が一般的な契約期間です。契約期間後に更新する場合は何か月更新なのかも確認しておきましょう。

解約方法・違約金

基本的に契約期間が存在する場合、必ず違約金はあります。気にするべきなのは違約金の有無ではなく、その額が適切かどうかです。
MEOの費用として支払っている違約金よりも明らかに高い違約金がかかる場合は注意が必要です。

また、契約期間終了後の継続・解約方法についても再度説明を受けるようにしましょう。契約期間が終了しても自動更新になる場合があります。また解約時は解約希望月の〇カ月前までに申告しなければいけないといったルールがあることが多いです。スムーズに手続きができるように解約方法についてもしっかり把握しておきましょう。

今後のスケジュール

契約書を締結したあと、どのようなスケジュールでサービスが始まるのか今後の流れを確認しておきましょう。MEO業者によっては月中でも開始したいときから日割りで始められる場合もありますが、契約開始は月初からに統一している会社もあります。予定している時期から始められるように検討時から確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?
MEO対策の営業は増えていますが、MEOサービスを検討する際は会社の肩書や美味しい話に惑わされず、この記事でご紹介した項目を確認し、サービス内容が充実していて安心できる会社にお任せするようにしましょう。

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