MEO対策の効果を確かめるには、お客さんが店を探す場所から見た順位を知る必要があります。ただ、Googleのローカル検索の結果は、検索している人から各店舗までの距離にも左右されます(Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント)。そのため、自分のいる場所で検索しても、お客さんがいる場所から見た順位は分かりません。
パソコン版のChromeのデベロッパーツールでは、位置情報を緯度と経度で上書きできます(センサー: デバイス センサーをエミュレートする)。この記事では、上書きした位置情報でGoogle検索ができることを、実際に試して確かめた手順を説明します。指定した地点を位置情報として検索した時のMEO順位を確かめられますが、その地点にいる人に見える順位と同じとは限りません。
- 地点を指定して順位を確かめる方法の違い
- Chromeで位置情報を変更してGoogle検索する手順
- 地点が切り替わらない時に確認すること
- 計測地点の決め方と、計測した条件の記録のしかた
地点を指定して順位を確かめる方法の比較
商圏の中の1地点を、緯度と経度で指定して測れるのは、表の1行目のデベロッパーツールです。次の表で、6つの方法の違いを比べます。
| 方法 | 指定できる細かさ | 必要なもの |
|---|---|---|
| Chromeのデベロッパーツールで緯度と経度を指定する | 緯度と経度で指定した1地点 | パソコン版のChrome |
| 検索語に地名を入れる | 入力した地名 | なし |
| Googleの[地域の設定]を変える | 国 | なし |
| Google広告の[広告プレビューと診断]を使う | 広告の表示を確かめるツール | Google広告のアカウント |
| その地点に行って検索する | 実際にいる場所 | スマホなど |
| 順位チェックツールを使う | ツールによって異なる | ツールへの登録 |
検索語に地名を入れる方法は、Googleも現在地付近の結果が出ない時の対処として案内しています(Google での検索における位置情報の設定と管理)。ただし、地名を入れると測っているキーワード自体が変わります。広告プレビューと診断は、本来は広告の表示を確かめるためのツールです(広告プレビューと診断ツールについて)。広告プレビューと順位チェックツールの使い方は、MEO順位チェックの完全ガイド|無料の計測方法・ツール比較・順位より見るべき指標【2026年版】で説明しています。
Chromeで位置情報を変更して検索する手順
Chromeに入っている機能、デベロッパーツールを使います。この中のセンサーパネルで、ブラウザが使う位置情報を緯度と経度で上書きできます(センサー: デバイス センサーをエミュレートする)。センサーパネルは、位置情報などを実際とは別の値に置き換えて、サイトの表示を確かめるための画面です。
調べたい地点の緯度と経度を確かめる
- パソコンのGoogleマップで、計測したい地点を右クリックします。
- 表示されたメニューの一番上に、緯度と経度が表示されます。数字をクリックするとコピーできます。
手順はGoogleマップヘルプの記載に沿っています(Google マップで緯度と経度で検索する)。先に表示される数字が緯度、後の数字が経度です。Chromeの公式ドキュメントの入力例も、緯度、経度の順です。Googleマップのヘルプでは、緯度と経度は10進数形式で表示され、小数点にはカンマではなくピリオドを使うと説明されています(Google マップで緯度と経度で検索する)。

シークレットウィンドウでデベロッパーツールを開く
Chromeのシークレットウィンドウで Google 検索を開き、Command+Option+I(Windowsでは F12)を押してデベロッパーツールを開きます(Chrome DevTools を開く)。
デベロッパーツールの上部のアクションバーにある Toggle device toolbar のボタン(スマホとタブレットの形のアイコン)を押してオンにし、画面上部の Dimensions を Responsive にします。2026年10月6日に実際に試した時は、この機能をオフにした画面や、Dimensions で特定の機種を選んだ画面では、指定した地点に切り替わらないことがありました。
シークレットウィンドウを使うのは、自動でログインされないためです(シークレット モードでブラウジングする)。ログインしている人の自宅や職場の住所、過去の検索も、現在地の推定に使われます(Google での検索における位置情報の設定と管理)。

センサーを表示して位置情報を上書きする
- デベロッパーツールの画面を1回クリックします。
- Command+Shift+P(Windowsでは Ctrl+Shift+P)を押すと、入力欄が開きます。
- 入力欄に「sensors」と入力し、候補の[Show Sensors]を選んで Enter キーを押します。
- デベロッパーツールの下部に[Sensors]のパネルが開きます。[Location]の欄で[Other…]を選びます。
- 緯度の欄と経度の欄に、それぞれの数値を入力します。
手順はChromeの公式ドキュメントの記載に沿っています(センサー: デバイス センサーをエミュレートする)。[Location]の欄には Tokyo などの都市も用意されていますが、店の商圏の地点を測る場合は、緯度と経度を入力します。[Other…]は英語表示の画面での表記で、日本語表示の公式ドキュメントでは[カスタムの場所]と書かれています。


検索結果の下部で現在地を更新する
- デベロッパーツールを開いたまま、測りたいキーワードで検索します。
- 検索結果を一番下までスクロールし、現在地を更新するリンク([現在地を更新])を押します。位置情報の利用を確認する表示が出た場合は、許可します。
- 一番下の地名が指定した地点になり、「デバイスに基づく」と表示されていることを確かめます。
[現在地を更新]は、実際の画面に表示されるリンク名です。検索結果ページの下部には、現在地の推定に使った方法が表示されます。デバイスの位置情報が使われた場合はデバイスに基づくと表示されます(Google での検索における位置情報の設定と管理)。この表示を確かめてから、順位を数えます。

別の地点を測る時は、シークレットウィンドウを全て閉じ、開き直してから緯度と経度を入力します。2026年10月6日に実際に試した時は、同じウィンドウで緯度と経度だけを書き換えて現在地を更新すると、指定した地点ではなく実際の現在地に戻りました。
地点が切り替わらない時に確認すること
Googleは、デバイスの位置情報の他に、IPアドレス、過去の検索、自宅や職場の住所からも現在地を推定しています(Google での検索における位置情報の設定と管理)。検索結果の下部に、デバイスの位置情報を使ったという表示が出ない場合は、次の3つを確かめます。
- サイトの位置情報の許可:Chromeで google.com に位置情報の利用を許可していないと、デバイスの位置情報が送られません。アドレスバーのサイト情報から[サイトの設定]→[位置情報]で切り替えます。IPアドレスで推定された場合は、下部に[インターネット アドレスに基づく]と表示されます。この場合の現在地は、3平方キロメートル以上の範囲の推定になります(Google での検索における位置情報の設定と管理)。
- 前回の位置情報:google.com は、前回使った時のデバイスの位置情報を、6時間後に期限切れになるCookieに保存して使うことがあります(Google での検索における位置情報の設定と管理)。シークレットウィンドウのCookieは、全てのシークレットウィンドウを閉じてセッションが終了すると削除されます(シークレット モードでブラウジングする)。シークレットウィンドウを一度全て閉じ、開き直してから測ります。
- 過去の検索:ログインしていない時も、その端末で過去に検索した地域が推定に使われることがあります。過去の検索が使われた場合は、下部に[過去のアクティビティに基づく]と表示されます(Google での検索における位置情報の設定と管理)。
どこを計測地点にするか
計測地点には、例えば次のような場所を選びます。
- 店の最寄り駅の出口
- 商圏の中で人が集まる場所(商業施設、観光地など)
- 競合店が集まっている場所
距離は、ローカル検索結果の表示を決める要素のひとつです(Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント)。店から遠い地点だけで測って順位が低いと判断せず、実際にお客さんが来る範囲の地点を選びます。
決めた地点は、名前だけでなく緯度と経度を控えておくと、次回も同じ地点を指定できます。控えた緯度と経度は、デベロッパーツールの[設定]の[場所]にプリセットとして登録でき、登録するとSensorsの Location の一覧から選べます(場所 – Chrome DevTools)。商圏をマス目に区切って多くの地点を一度に測るグリッド計測は、次の記事で説明しています。
地点を変えると順位はどう変わるか
2026年10月6日に、「カフェ」を渋谷駅、恵比寿駅、表参道駅の3地点から検索しました。検索語とログインの状態は同じにし、デベロッパーツールで指定する地点だけを変えています。画面の大きさは、デベロッパーツールの Responsive(幅を自由に変えられる表示)です。

地図と一緒に並ぶ上位3店は、3地点で全て違う店でした。渋谷駅で上位3店に入った店は、恵比寿駅と表参道駅のどちらでも、上位3店に入っていません。
計測した条件を記録する
前回と比べるには、順位と一緒に測った条件を残しておきます。検索語に地名を足すと別の検索になり、地点が違うと距離も変わります(Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント)。比べる時は、キーワードと地点の両方を同じにします。検索結果下部の表示も書いておくと、後で順位が大きく動いた時に、指定した地点で測れていたかを確かめられます。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 日時 | 2026年10月5日 14時 |
| 地点 | 渋谷駅(35.658034, 139.701636) |
| キーワード | カフェ |
| 端末とブラウザ | パソコン版のChrome(シークレットウィンドウ) |
| ログイン | なし |
| 検索結果下部の表示 | デバイスに基づく |
| 順位 | 3位 |
よくある質問
スマホで見た時の順位も確かめられますか?
近い表示は確かめられますが、実際の端末と同じになるとは限りません。パソコン版のChromeのデバイスモードを使うと、スマホの画面の大きさで表示でき、センサーで位置情報を上書きした状態でも使えます。デバイスモードは、スマホでの表示を近似したものです(Device Mode でモバイル デバイスをシミュレートする)。
地点を指定して測った順位は、お客さんが見ている順位と同じですか?
同じになるとは限りません。地点を揃えても、お客さんがGoogleアカウントにログインし、パーソナライズされたおすすめ表示がオンになっている場合は、検索履歴などによって検索結果の順序が変わることがあります(パーソナライズと Google 検索の検索結果)。パーソナライズ以外にも、言語設定やローカル検索結果などが原因で、ユーザーによって異なる検索結果が表示される可能性があります。地点を指定して測った順位は、その地点からログインせずに検索した時の順位の目安として使います。
国別のドメインで地域を変える方法は使えますか?
使えません。以前は、検索枠に google.co.kr などの国別のドメインを入力すると、その国の検索結果を表示できました。この方法は2017年10月の変更で使えなくなっています(Google検索、現在地以外の情報を検索するには設定変更が必要に)。URLに地点を指定する文字列を加える方法は、Googleのヘルプに説明がないため、この記事では扱いません。
Googleの[地域の設定]で市区町村を選べますか?
検索の設定にある[地域の設定]で選べるのは国単位の地域です(別の国の検索結果を表示する)。市区町村を選ぶ項目は、公式ヘルプに説明がありません。市区町村より細かい地点を指定する場合は、デベロッパーツールで緯度と経度を入力します。
まとめ
順位を比べる時は、毎回同じ緯度と経度を指定して測ります。地点を固定しておけば、順位が動いた時に、検索した地点の違いを原因から外して、プロフィールや競合店の変化を確かめられます。
順位が下がった時の施策は、MEO対策とは?Googleマップで上位表示させる17の手順を実際の管理画面で解説で説明しています。
「店で見た順位とお客さんが見る順位が違う気がする」「どの地点で測ればよいか分からない」。MEO TIMESが、順位の確認方法の整理から、集客に繋がるMEO対策までサポートします。
無料でMEOの相談をする





MEO攻略マニュアルをダウンロード
コメントを残す