飲食店のMEO対策|集客に強い理由と始め方・運用のコツを解説

smartMEOの飲食店の支援実績。業種別の割合を示すドーナツグラフ。バー・バル系と和食系が各17.3%、レストラン系14.5%、焼肉店11.8%など

集客は、飲食店を経営する上で大きな課題のひとつです。グルメサイトの掲載料や予約の手数料がかかる中、費用をかけずに自分で始められるのがMEO対策です。

この記事では、飲食店がMEO対策をすべき理由と、自店のプロフィールで整える設定、続けるコツを、2026年時点の仕様に合わせて順に説明します。

この記事で分かること

  • MEOで自店がどこに表示されるのか、順位がどう決まるのか
  • 飲食店が整えるべき基本情報(営業時間・その他の設定・メニュー・写真・予約)の現行の設定ポイント
  • 登録して終わりにしない、投稿・口コミ返信・データ確認の運用サイクル

飲食店のMEO対策とは?地図枠で上位を狙う施策

MEOはMap Engine Optimization(マップ検索最適化)の略で、Google検索やGoogleマップで「地域+業種」と検索した時に表示される、地図と店舗一覧の枠で自店を上位に表示させる施策です。

「渋谷 ラーメン」と検索すると、広告を除いた検索結果の最上部に、地図と上位3店舗が並んで表示されます。この、地図と店舗一覧がセットになった枠をローカルパックと呼びます。グルメサイトや自社サイトよりも上に出るため、検索した人が最初に目にする場所です。この上位3枠に入ることが、MEO対策の当面の目標になります。

「渋谷 ラーメン」でGoogle検索した結果のスマホ画面。地図と上位3店舗のローカルパック、その下にグルメサイトの検索結果が続く
「渋谷 ラーメン」の検索結果(スマホ)

MEOの意味や読み方、SEOとの違いなど、基本の考え方は次の記事で解説しています。

掲載順位はどう決まる?関連性・距離・知名度の3要素

ローカル検索結果の掲載順位は、関連性・距離・知名度の3つで決まります。距離は店の場所で決まるため、飲食店が伸ばせるのは関連性と知名度の2つです。関連性は、カテゴリ・メニュー・説明を正確に登録して高め、知名度は、口コミ・写真・情報の充実を積み重ねて高めます。

出典:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

3つの要素それぞれの意味は、次の記事で解説しています。

グルメサイト・ホームページとの使い分け

グルメサイトとは、どちらか一方を選ぶのではなく併用するのが基本です。グルメサイトはクーポンや横並びの比較を目的にした人に強く、MEOは地図で近くの店を探している人に届きます。費用も、Googleビジネスプロフィールは無料、グルメサイトは上位掲載やプランに費用がかかるのが一般的です。

自社ホームページは、既に知っている人に魅力を伝える場所です。新しいお客様と最初に出会う場所はGoogleビジネスプロフィール、詳しい情報や世界観はホームページ、という使い分けがおすすめです。

AIに選ばれるお店になっていますか?

飲食店がMEO対策をすべき4つの理由

ここまでで、MEOは地図の枠で自店を見つけてもらう施策で、グルメサイトと併用できることが分かりました。飲食店は、このMEO対策と相性がいい業種です。その理由は、次の4つです。

飲食店とMEO対策の相性がいい4つの理由を示す図解

理由1: 費用をかけずに始められる

Googleビジネスプロフィールの登録・利用は無料です。基本情報の整備、写真の追加、口コミへの返信といった対策は、外注しなくても自分で進められます。

また、広告と違って、やめた瞬間に露出が消えるものでもありません。積み上げた口コミや写真はプロフィールに蓄積され、集客の資産になります。

理由2: お店選びに必要な情報をまとめて見せられる

お店を探す人が知りたいのは、場所、営業時間、価格帯、メニュー、店の雰囲気、口コミといった情報です。Googleビジネスプロフィールには、これらを1つの画面にまとめて掲載できます。

検索した人は、複数のサイトを行き来しなくても、その場で行くかどうかを判断できます。お店選びの完結する場所に自店の情報が揃っていること自体が、来店の後押しになります。

理由3: 地域密着の集客に強い

来店が必須の飲食店にとって、ローカルパックは検索した人の位置や指定した地域を元に表示されるため、来店できる範囲にいる人に絞ってアピールできます。

「近くの居酒屋」のような今すぐ行ける店を探す検索にも表示されるので、その日の来店にも直結します。商圏の外に広告を出しても来店には繋がりにくいため、地図を起点に商圏内へ絞って届けられることは、飲食店にとって効率的です。

理由4: 来店意欲の高い人に届く

行き先と食べたいものが既に決まっている人の検索ほど、来店意欲が高くなります。MEOはこうした来店意欲の高い検索に対して自店を表示させる施策なので、表示が来店に繋がりやすいのが特長です。

飲食店のMEO対策の始め方|導入の5つの手順

すべての対策の前提になるのが、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の登録とオーナー確認です。オーナー確認とは、その店舗の情報を自分で管理できるようにするための、Googleによる本人確認です。ここから順に進めます。

次の表で、5つの手順と、詳しい設定を解説した記事を確認してください。

手順 行うこと 詳しい記事
1 登録とオーナー確認を済ませる Googleビジネスプロフィール登録のメリットと0から登録する方法
2 管理の入口を知る(検索画面・マップから直接) Googleビジネスプロフィール管理画面の使い方|12の主要機能とMEO対策を完全解説
3 狙うキーワードを決める MEOキーワードの選び方・検索ボリュームの調べ方
4 基本情報を整える(営業時間・メニュー・写真・予約) この記事の次の章
5 投稿・口コミ返信・データ確認で運用する Googleビジネスプロフィールの投稿機能で集客力アップ

登録とオーナー確認を済ませる

店舗の情報は、登録した覚えがなくてもGoogleが自動で作成している場合があります。その場合もオーナー確認を済ませなければ、情報の編集や口コミへの返信はできません。確認方法は電話やメール、動画の提出などです。

複数人で運用する場合は、アカウントを共有せず、それぞれのアカウントに管理者などの権限を付与します。各自のアカウントを使えば、パスワードを共有せずに管理できます。パスワードの共有は乗っ取りや情報漏えいの原因になります。

出典:ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

具体的な手順は、次の2記事で画面つきで解説しています。

管理は検索画面・マップから直接行う

専用の管理画面(ダッシュボード)は2022年に終了し、現在はGoogle検索やGoogleマップの画面上で直接編集する方式に変わっています。

入口は3つあります。①Googleマップアプリ、②Google検索で自店名を検索、③business.google.comから直接アクセス、です。どの入口からでも同じ操作ができます。

Googleビジネスプロフィールの3つの管理入口(マップアプリ・Google検索・business.google.com)と、それぞれで行える操作の対応

機能ごとの使い方は、次の記事で解説しています。

飲食店のMEOで狙うキーワードはどう決める?

MEOでいうキーワードとは、お客様がGoogleで店を探す時に打ち込む言葉のことです。

基本は「地域×業態」です。「渋谷 居酒屋」「上野 ラーメン」のような組み合わせがこれにあたります。ここに、お店が選ばれる場面を表す言葉を掛け合わせると、狙いが具体的になります。個室、飲み放題、ランチ、テイクアウト、深夜といったキーワードです。

決めたキーワードは、店名に詰め込むのではなく、カテゴリ・ビジネスの説明・メニュー・投稿の中で自然に使うのが原則です。実際にどんな言葉で検索されているかは、パフォーマンスの「検索語句」で確かめられます。

キーワードの広げ方と調べ方は、次の記事で業種別に解説しています。

飲食店のMEO対策で整える基本情報

ローカル検索の関連性を高める土台は、基本情報を正確に、漏れなく登録することです。

店名・住所・電話番号・カテゴリ

店名は、看板やメニューの表記のまま登録します。検索キーワードを足すのはガイドライン違反です。住所と電話番号は、自社サイトやグルメサイトの表記と同じに揃えます。カテゴリは、メインに近い業態を1つ選び、追加カテゴリで補います。実態と関係のないカテゴリは禁止されています。

出典:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

カテゴリの選び方と、表記を揃える理由は、次の2記事で解説しています。

営業時間は用途別に設定する

営業中だと思って来店したら閉まっていた、という行き違いは、クレームや低評価の口コミに直結します。

営業時間には3種類の設定があります。次の表で、3種類の用途と、飲食店での例を確認してください。

種類 用途 飲食店での例
主な営業時間 曜日ごとの基本の営業時間 ランチ・ディナーの通常営業
特別営業時間 祝日や特別イベントなど、通常と営業時間が変わる日の設定。連続して最長6日間の休業も設定できる 祝日の営業時間、年末年始の休業
他の営業時間を追加 サービスごとに提供時間が異なる場合の追加設定 テイクアウトはランチのみ、ハッピーアワー、宅配など

テイクアウトは昼だけ等、サービスごとに時間が違う店は「他の営業時間を追加」も設定すると行き違いを防げます。祝日や年末年始など、営業時間が変わる日は「特別営業時間」で日付を指定します。連続して7日以上の休業や、期間未定の休業は、「営業時間」タブの状態選択で臨時休業を選びます。

Googleビジネスプロフィールの営業時間タブで選べる4つの状態(決まった営業時間で営業している・営業時間不定で営業している・臨時休業・閉業)

出典:ビジネス プロフィールを編集する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

出典:特別営業時間を設定する方法(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

出典:営業時間の詳細を設定する方法(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

「その他」タブでお店の特徴を伝える

「その他」タブには、お店の特徴を項目で示す設定がいくつかあります。オンライン予約の可否、対応言語、要予約かどうか、女性オーナーかどうか、LGBTQフレンドリーかどうかを、それぞれはい/いいえで設定できます。

このうち、対応言語の設定は、外国人のお客様への直接的なアピールになります。アラビア語・スペイン語・ドイツ語・ヒンディー語など、実際に対応できる言語だけを選んで設定しましょう。

なお、テイクアウトや宅配を行う時間は、「営業時間」タブ内の「他の営業時間を追加」で設定します。

ビジネスの説明でコンセプトを伝える

ビジネスの説明には、他の項目では伝えられないお店のコンセプトやこだわり、使ってほしいシーンを書きます。長文をすべて読んでもらえるとは限らないため、伝えたいことから順に簡潔にまとめるのがコツです。

出典:ビジネス プロフィールの説明を管理する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

メニューと商品で何がいくらかを見せる

お店選びでは、どんな料理がいくらで食べられるかが真っ先に見られます。メニュー機能には、品名・説明・価格を登録できます。

「商品」は、写真つきで料理やコースを紹介できる機能です。プロフィールの目立つ位置に一覧で表示されるため、看板メニューや季節のコースを登録しておくと、写真から選んでもらえます。

それぞれの登録手順は、次の2記事で画面つきで解説しています。

写真は外観・店内・料理を揃える

飲食店選びは視覚情報の影響が大きい分野です。料理やドリンクだけでなく、初めてでも迷わず入れる外観の写真、雰囲気が伝わる店内の写真まで揃えます。接待や記念日での利用があるお店は、個室や席の間隔が分かる写真も加えます。

写真の推奨仕様は次の3点です。

  • 形式: JPGまたはPNG
  • サイズ: 10KB〜5MB
  • 解像度: 推奨720×720ピクセル、最小250×250ピクセル

加工を重ねた写真より、実際の見た目が伝わる自然な写真が向いています。新メニューや店内のレイアウト変更があった時は、写真も合わせて更新しましょう。

すべてを一度に揃える必要はなく、外観と看板メニューから登録し、順に足していけば十分です。

出典:ビジネス プロフィールの写真と動画を管理する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

予約リンクは誘導先を確認する

「予約」の項目では、オンライン予約ページへのリンクを追加できます。自社サイトやグルメサイトの予約フォームのURLを設定するのが一般的です。注意したいのが手数料です。グルメサイトの予約フォームは、プランによって予約ごとの成果報酬が発生する場合があります。

Googleビジネスプロフィール経由の予約でも、フォームがグルメサイトのものであれば手数料の対象になります。契約中のプランを確認した上で、どのフォームに誘導するかを決めましょう。

飲食店のMEOを集客に繋げる運用のコツ

基本情報を整えたら、後は日々の運用です。情報が古いままだと、営業しているかどうかが検索した人に伝わりません。登録して終わりにせず、投稿・口コミ返信・データ確認のサイクルを回し続けることが知名度の積み上げになります。

管理画面で回す日常運用のサイクル。基本情報を最新に保つ、最新情報を投稿、クチコミに返信、パフォーマンスで確認、改善して次へ、の5ステップの循環図

最新情報で今を発信する

投稿には「最新情報」「特典」「イベント」の3種類があります。投稿には予約や詳細などのリンクボタンを添えられるので、読んだ人がそのまま行動に移れます。

出典:ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

季節メニュー、その日の仕入れ、貸切や臨時営業のお知らせなど、飲食店は時期によって伝えたいことが変わります。天気や行事で需要も動くため、発信を続けること自体が他店との差になります。鮮度のある情報ほどユーザーの反応も得やすくなります。投稿の種類と作成手順は、次の記事で解説しています。

口コミには全件返信を目指す

口コミは、お店選びの大きな判断材料です。良い口コミへのお礼はもちろん、低評価にも丁寧に返信することで、そのやり取りを見た第三者に誠実さが伝わります。返信は「クチコミを読む」の画面から行え、内容に関わらず口コミへの全件返信を目指しましょう。

返信の型(例)

良い口コミへ: 「ご来店と嬉しいお言葉をありがとうございます。◯◯は仕込みから当店で行っている看板メニューです。またのお越しをお待ちしております。」

低い評価へ: 「ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。いただいた内容は店内で共有し、改善に努めます。よろしければ詳しいお話をお聞かせください。」

事実の争いには踏み込まず、お礼と改善の姿勢を短く伝えるのが基本です。

口コミの確認・返信の手順と、不適切な口コミへの対処は次の記事で解説しています。

口コミを増やすには?

口コミは、来店したお客様への声かけと、口コミ投稿ページに繋がるリンクやQRコードで増やせます。口コミの投稿と引き換えに割引や特典を提供することは、Googleのポリシーで禁止されています。

出典:クチコミを増やすためのヒント(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

違反にならない増やし方は、次の記事で解説しています。

パフォーマンスで反応を確かめる

パフォーマンスでは、どんな検索語句で表示されたか、プロフィールを見た人がその後に経路検索・電話・サイトの閲覧といった行動をとったかを確認できます。

表示回数は季節や行事でも変動します。飲食店のMEO対策の成果として見るべきは、経路検索や電話といった来店に繋がる行動の数です。実際に検索されている語句を確かめて、投稿の内容や写真、狙うキーワードを調整していきます。

出典:ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)

まとめ|飲食店のMEO対策で最初に行うこと

最初に行うのは、次の3つです。

  1. オーナー確認が済んでいるかを確かめます。
  2. 営業時間・カテゴリ・メニュー・写真を、実際の店の状態に合わせます。
  3. 投稿と口コミ返信を、日々の習慣にします。

パフォーマンスの数字の見直しは、この3つが回り始めてからで構いません。

飲食店のMEO対策でよくある質問

最後に、飲食店のオーナー様からよくいただく質問をまとめました。記事で解決しない場合は、この後の無料の運用相談もご利用ください。

飲食店のMEO対策は自分でできますか?費用はかかりますか?
できます。Googleビジネスプロフィールの登録・利用は無料で、基本情報の整備・写真の追加・口コミへの返信・投稿といった基本の対策はすべて自分で行えます。外注する場合の費用は会社やプランによって異なるため、任せたい範囲を決めてから比較するのがおすすめです。
食べログやぐるなびがあれば、MEO対策は不要ですか?
役割が違うため、併用がおすすめです。グルメサイトはクーポンや横並び比較を目的にした人に強く、MEOは地図で近くの店を探している人に届きます。Googleビジネスプロフィールは無料で使えるので、まず整備しておいて損はありません。
低い評価がつくのが心配です。登録しないままではだめですか?
登録しなくても、店舗のプロフィールはGoogleが自動で作成している場合があり、口コミも投稿されます。つまり「登録しない=口コミがつかない」ではありません。オーナー確認を済ませて、情報を正しく保ち返信できる状態にしておく方が、評価を守る上でも安全です。
MEO対策でやってはいけないことは?
代表的なのは3つです。店名に検索キーワードや宣伝文句を足すこと、実際に提供していないカテゴリを設定すること、口コミの見返りに割引や特典を渡すこと。いずれもGoogleのガイドラインやポリシーで禁止されており、修正や利用制限に繋がることがあります(根拠は本文の各出典を参照)。
何から始めればいいですか?
オーナー確認が最初の一歩です。次に店名・住所・電話番号・カテゴリ・営業時間の基本情報を正確に揃え、外観・店内・料理の写真を登録します。その後は投稿と口コミ返信を習慣にして、パフォーマンスの数字で振り返る、という順番です。
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h.makino
smartMEO / MEO・Webマーケティング 戦略設計

店舗集客の戦略設計を5年以上手がけ、多くの店舗のMEO対策を運用。GBPの立ち上げから投稿運用・キーワード設計・順位モニタリングまでを一貫して担当。MEO単体で終わらせず、SEO・広告・CVR改善まで含めた集客全体の設計を得意とする。MEO TIMESでは編集・執筆・監修を担う。

担当:MEO戦略設計 / 新規MEO立ち上げ / MEO投稿ライティングMEO対策チームを見る
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